なんのための創作?

プロを目指す

皆さん、作品を作るにあたって「自分は何のためにこれを書くのか」って考えていますか?
明確に決めて書き始める人もいますし、何も考えない人も多分いますね。
榎本メソッドでは、「頭の片隅にでもいいからおいておいたほうがいいですよ」とお話しています。
たとえば、こんな感じでしょうか、

①:あくまで自己満足で書く
②:友達に読んでもらう気はある
③:ネットで公開する
④:新人賞に送る

それぞれ全部、書き方が変わってきます。

自己満足ならもう好きなように書けばいいのです。
ただ、もしあなたにプロを目指そうという気があるなら、一切の手加減なく自分が気持ち良いように書くことをおすすめします。
そうすることで「自分の真の好みは何なのか」「プロを目指す作品とはどう違うのか」が見えてくるからです。

友達に読んでもらうなら、友達の好みや内輪ネタなんかを盛り込んでいくと喜んでもらえるかもしれませんね。
ネット向け小説も似たようなものです。
また、「小説家になろう」などでは毎日更新が喜ばれたり、大作が受け入れられるなど、独特のやり方があります。

プロを目指す作品が気にしなければいけないことがどれだけたくさんあるかは、
もう言うまでもありませんよね。

「何のために」を忘れないでほしいのです。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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