有名人も観察せよ!

アイディアと観察

実生活ではなかなか出会えないタイプの人、いますよね。
芸能人、文化人、政治家、スポーツ選手、その他諸々。
彼らを観察する機会はないでしょうか。いえいえ、そんな事はありません。

彼らと直接あえなくても、彼らの姿を見、発言を聞き、その考えを知る機会はありますよね。
たとえば、テレビ。ラジオ。SNS。そして、書籍です。
もちろん、直接話せるわけではないですし、基本的には一方的な発信ですから、
知りたいことは知られないかもしれません。

でも、そこでの彼らの振る舞い、過去を振り返っての発言、社会への指摘などから、見えてくることはたくさんありますよね?
個人的にはエッセイがおすすめです。そこには彼らの気持ち、信条がよく現れているからです。

では、なぜ彼らのような遠い人のことを観察する必要があるのでしょうか。
それは、彼らが多くの場合特別な人だからです。

特別な体験、特別な技術、特別な能力、特別な素性を持っているからこそ、彼らはその地位にいます。
また、そのような特別さを持つにあたって、考え方や感じ方も独特なものを持っていることが多いようです。
そのような特別な人は、キャラクターのモデル、モチーフにするのにぴったりです。

……ただ特別な人だけに、そのままキャラ化すると著作権的な問題も出てきかねません。
あくまで「要素をもらってくる」を忘れずに。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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