貴種流離譚

ワンポイント

「貴種流離譚」ってご存知ですか?
難しい言葉なので知らない人も多いかもしれません。
でも、「放浪の王子様」といえば、なんとなくピンとくる人が多いんじゃないでしょうか。

神の子、王子など貴重な生まれの若者が、
様々な事情があって本来いるべき場所から追い出されてしまい、
もとに戻るためあるいは別の目的を持って旅をする物語パターンです。

昔からみんな、「放浪の王子様」は好きですね!
ただ放浪する若者ではなく、「王子様」であるところがみんなの琴線に響くようです。

貴重な血を引いていることが運命に守られている理由になるし、
本来いるべき場所にいないギャップがドラマを作るから、
というのが理由になるようですね。

これだけベタな展開ですから、ひっくり返すテクニックも豊富です。
「放浪の王子様だけど高貴でもカッコよくもなく放浪のうちにもうオッサン」とか。
「高貴な放浪の王子……の護衛と思われた男がじつは本物の王子」とか。
「追放された理由が人望の無さだったので、ただただ嫌なヤツ」とか。

色々なバリエーションの中に、いいアイディアがあるかもしれませんよ。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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