

作品制作が進まないという人に話を聞きますと、
作業時間は確保できても効率が悪い。
なぜなら集中できなくて気が散るから……という人が多くいるようです。
作品創作は時に辛い作業です。いつもすいすい進められるものではありません。
だからこそ、やるときはやる、集中する、という強い心を持ちたいものです。
具体的にはどうしたいいのでしょう。
一つは、集中できるスイッチを自分の中に作ることです。
「一度書き始めたら15分は脇目もふらない」とか
「毎日決まった時間にパソコンを起動して作業する」などです。
最初は辛いかもしれませんが、やがて習慣化します。
もう一つは、環境を整備することです。集中を阻害する要因から離れるのです。
ついついツイッターを開いてしまう人は、一時間でいいからネットのない世界に行きましょう。
部屋が片付いていない最低限片付け、本棚に布をかけ、読みかけの漫画が見えないようにしましょう。
どうしても家が騒がしい人は、いっそ喫茶店やファミレスで作業しましょう。
自分から環境を整えることこそ、勝利の鍵です。
【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。