「力」を物語の中で活かすために

ワンポイント

魔法、超能力、あるいは「気」。
なんでもいいのですが、特別な能力は物語を派手にするための有用なパーツです。
特にバトルものを書きたい人には欠かせない要素と言えましょう。

しかし、派手な要素であるだけに、
うまく使いこなせないとみっともないことになりがちです。
では、どうしたらいいのでしょうか?

まずは、
「どんな能力なのか」
「どんなルールに従っているのか」
「どんな理屈なのか」
をきちんと考えることをオススメします。

ルール破りは魅力的ですが、最初からルールがないのは底抜けで、面白くありません。
バトルものはきちんとルールがあってこその面白さなのです。

そこの理屈を立てるに当たっては画像の内容が役に立ちますので、ご覧ください。
難しい話ではありません。
その力はどこからやってくるのか、そしてどのくらい安定しているのか、だけです。

ここでしっかりイメージができれば、さらに
「力があることでその世界にどんな変化が起きているのか」
「人々は力をどんな風に思っているのか」
が見えてきます。
ここまでしっかり把握できてこそ、「力」を使いこなしたと言えましょう。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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