
ファミレスや電車の中での観察は数をこなすにはいいのですが、
じっくりと人の考えや経験を知るには向きません。
本を読むのもオススメですが、読書が苦手な人もいますよね。
ここはやっぱり、身近な人の話を聞きましょう。
特に家族がいいですね。
親しい人であればあるほど、実は詳しい話は聞けないもの。
家族が自分に見せていない顔だってあるんですよ。
いい機会だから、家族にお願いして話を聞かせてもらいませんか。
知らなかったこと、勘違いしていたこと、聞かされてびっくりすること。
お話の種になりそうなドラマチックなエピソード。
その人の印象がガラッと変わる話が聞けるなんてことも、珍しくはありませんよ。
そして、それはいいことです。一人の人物の複数の顔を知るということは、
より立体的に人間を理解するということだからです。
そしてそれは、人の多いところで観察するだけでは得られないものなのです。
【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。