恐怖を演出する

ジャンルとパターン

ホラーを書くには、怖がらせる必要があります。
そのためにはどうしたらいいか。榎本メソッドでは
物理的な手法と精神的な手法を提案します。

前者は、とにかく物理的に命の危機を味わってもらいます。
人間を簡単に両断してしまう牙や爪、巨大な斧。
明らかに話し合いが通じなそうな獣やゾンビ。
そばにいた人が次の瞬間には死んでいる事実。
これらには問答無用の恐怖があります。

後者は、「変わってしまう」恐怖です。
ある日突然、家族が魚を捌かず齧ってたらどう思います?
目が赤くなって暴れたと思ったらいきなり正気に戻ったり。
変な神様を信じ始めたり。
昨日まで当たり前だったことが変わる、理解不能になる、というのは恐ろしいものです。

ただ、このどちらを使うにしても、「意表をつく」ことは気をつけてください。

「来るぞ来るぞ」とわかっていては人は驚きません。むしろ滑稽に見えます。
来ると思って来ない。来ないと思ってくる。
あるいはわかっているより一段上の怖さ。

驚きと恐怖は繋がりのある感情なのです。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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