冒頭にミニエピソードを

ワンポイント

「インディージョンズ」シリーズや「007」シリーズなどで顕著なストーリー構成に、
「冒頭に主人公たちが活躍するミニエピソードを入れる」というものがあります。
榎本メソッドでは起承転結の変形として「起起承転結型」なんて言い方もします。

このミニエピソードはメインのエピソードと直接にはつながっていないように見えます。
主人公たちの普段の活躍を見せるもので、爽快なアクションによって読者の心をつかむことを目的としています。
しかしそれだけでなく、主人公たちの能力や個性、その世界の設定をアピールする効果も狙っているのです。

設定を単に箇条書きのように羅列したり、キャラクターのセリフで紹介するだけでは退屈ですが、
実際にちょっとしたエピソードの形で見せることができれば印象も大きく変わります。

冒険家なら迷宮での活躍を。
探偵なら事件を紐解くさまを。
刑事なら犯人逮捕を。
ヒーローならヴィランとの戦いを。

何でもかんでもこの手法を使えばいいというものではありませんが、
特に特異な世界設定を採用している場合は考慮してもいいのではないでしょうか。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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