創作基礎17:長編執筆のコツ

創作基礎

区切りまで書ききるために

長編を書くさいには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。

いちばん大事なのは「書ききること」です。
新人賞に投稿するためにも、ウェブ小説で人気を得るためにも、創作力を上げるためにも。
とにかく書き続け、ゴールを迎えなければ、あなたの目的は達成できません。
(ウェブ小説だって、一区切り二区切りと順調に進まなければ読者もついてきませんよ)

そのために必要なのは、根性です。執念です。精神力です。
……冗談じゃありませんよ。まず最初に必要なのは気持ちです。
「俺は書く!」という強い心があってこそ、結果はついてきます。

ただ、やっぱり精神だけではどうにもならないこともあります。
そこで、環境を整えることも考えてみましょう。

たとえば、部屋が雑然として足の踏み場もないような状態では集中できません。
きちんと整理して必要な資料がすぐ手に取れるようにしたいですし、
マンガや小説が目に入って気が散るのも防ぎたいところです。

自分の部屋では集中できないのであれば、ファミレスや喫茶店などを活用しましょう。
ちょっとざわざわしている方が集中できるという人も結構いますね。
そうそう、インターネットに繋がっているとどうしてもツイッターをしてしまうというあなた。
一日に一時間でも、二時間でも、ネット回線を切ってみませんか。びっくりするほど進みますよ。

作業時間の確保も立派な環境の整備です。
趣味に費やす時間、友達と遊ぶ時間を減らし、バイトもちょっと整理して、集中できる時間を作りましょう。
毎日一時間、あるいは土日に三時間ずつなど、定期的にパソコンの前に座って習慣化しましょう。
あるいは通勤や通学の際に、小型のノートパソコンやスマホで作業しましょう。
大事なのは定期的にやり続ける状況を作ることです。

疲れ、飽き、ブレと戦う

それでも、書き続けていれば疲れますし、飽きますよね。あるいは、作品がブレることもあります。
そんな時はどうしましょうか?

一つは「無理をしない」こと。
一気に壮大な物語を作ろうとしない。一日に十時間書く!とか無茶な予定を立てない。
できることからコツコツやっていきましょう。

一つは、「生活を整える」こと。
朝型生活にする、ご飯をちゃんと食べる、夜しっかり寝る、気分転換をする。
そうそう、座りっぱなしは体に良くないので、定期的に立つといいそうですよ。

また、挫折と同じくらい怖いのが「ブレ」です。
長い間書いていると設定を忘れたり、自分の文体が変わったり、というのはよくあること。
設定をさっと確認得切るように整理し、定期的に最初から読み直して文体の確認をすると防げます。

一つは、「自分を追いつめる」こと。
ツイッターやブログでの執筆状況報告、あるいは友人と報告し合う。
それは無理でもメモに「この日は何時間やって何ページ」など書くと「頑張らなきゃ!」という気持ちになりますよ。

一方、プロットで決めていた設定やストーリーを変えたくなるのもよくあること。
コレ自体はむしろ良いことです。作品への理解が深まり、「こっちのほうがいい」と思えたということですから。
でも、思いつくままに変えるとやっぱり「ブレ」ます。
プロットにしっかり変更を書き込み、管理しましょう。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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