創作基礎2:プロ作家ってなんだろう

創作基礎

プロ作家ってそもそも、なに?

プロ作家になるためには、どうしたらいいのでしょうか。
そのためには、「そもそもプロ作家ってどんな人のこと?」と考えなければいけません。

ファンがたくさんいたらプロ?
……小説サイトですごくたくさん読まれているのにプロにはならない人、いますよね。
本を出したらプロ?
……同人誌が何千部も売れたり、書店にも並んだらする今の時代にはちょっとそぐわない気がします。

いろいろ考え方はあると思うんですが、このサイトでは、
「出版社など商業ルートで依頼を受け、報酬の代わりに作品を書く人がプロ作家」
と定義させてください。
友だちに頼まれて書く、自分のために書く、自分で同人誌として売るために書く、タダで書く。
これらは(とりあえずこのサイトの考え方としては)プロの創作に入りません。

じゃあ、依頼してもらうためにはどうしたらいいんでしょうか。
出版社ほかクライアントに見つけてもらい、かつ仕事を頼むだけの価値を認めてもらわなければいけませんよね。
出版社は商売で本を出します。本を出すのにはお金が必要です。実力のない相手には、頼みません。
どうしたらいいんでしょうか?

プロになりたいあなたの前に伸びる道

方法は主につです。

1:既に持っている実力や名声で依頼してもらう
2:同人誌やウェブ小説での実績で依頼してもらう
3:編集部に持ち込みをする
4:新人賞で成果を残す

まず、「1」です。
あなたがすでにライター活動や他ジャンルの作家などとして活躍している場合、
編集部側から「うちで小説に挑戦してみませんか?」と誘いの声がかかる可能性があります。
あるいは、作家さんの弟子だったり、編集者さんの個人的な知り合いで実力を評価されたりしたら、依頼してもらえるかもしれません。
でも、このルートは偶然通ることが多く、デビューのために狙うようなものではなさそうです。

次に、「2」。これはわかりやすいですね。
特に最近は、アマチュアの世界で評判の高い作品にはすぐに出版社の方から、
「その作品を改めてうちから出さないか」という声がかかるようです。
すでに固定ファンがいるから、確実に幾らかは売れるだろうと計算しているわけですね。

でも、そちらの世界で成功するのも簡単ではありません。
だから、こちらのルートも成功者へのご褒美であって、やっぱり狙うものではないようです。

「3」は漫画やイラストの世界だと定番です。
でも、小説の世界ではあまりたくさんは見られません。
長編小説一本を読むのは非常に時間がかかるので、いきなり持ち込まれても困るからです。

そこで、多くの出版社やレーベルが新人賞を主宰しているので、ここに挑戦する「4」の道があります。
これこそがいま現在、プロ作家を目指す王道といってよいでしょう。

新人賞では上位の賞を獲得すると出版の権利が与えられます。
下位の賞であっても、あるいは落選したとしても編集者によって評価されたなら、「編集者付き」になって、
デビューに向けて作品を修正したり、あるいは新作を書いたりすることになります。

では、どうしたら新人賞で良い成果を出すことができるのでしょうか。
ここはまた別の回に譲らさせてください。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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